こんにちは!
登録販売者講師の仲宗根です。
お食事中にこのブログを見てしまった方、スミマセン(^_^;)
タイトルに書いたのは、実際に先日読者さんから届いた質問だったのですが、シェアしてみたいと思いました。なぜなら、今回の質問のような内容は、登録販売者試験や登販向けのテキストでは、決して知ることができない内容だからです。
錠剤がウンチと一緒に出てきました!
飲んだ錠剤が溶けずに、そのまま便と一緒に出てきてしまった・・という相談は、店頭でも時々お受けします。その多くは、錠剤型のサプリメントで起きていて、特に、安価なサプリメントで起きていました。
製薬会社が販売しているサプリや、メジャーなサプリメント会社では、あまりないことかもしれませんが、サプリメントの品質は販売している会社によって、そのクオリティの差が大きく、品質をチェックする仕組みもありませんから、粗悪品が出回りやすいのです。
ですから、消化できずに排泄された錠剤は、何だったのか?を聞き取り、もしマイナーで安価なサプリメントだった場合には、服用を止めるか、噛み砕いて飲む(成分によります)ようお伝えすることがありました(^_^;)
医薬品でもあり得ること
じゃあ、医薬品ならそういったことはないのかというと、そうでもありません。
実は、医療用医薬品の中には、錠剤の抜け殻のようなものが便と一緒に排泄されるものもあります。鉄剤やてんかんのお薬など、いくつかあります。
徐放錠の一種に「プラスチック格子」というのがあります(徐放錠とは、薬の有効成分がゆっくり放出されるように設計された錠剤ですね)。
錠剤のような形ですが、内部は格子状になっていて、薬剤が溶け終わると、その格子だけが残るものがあり、そのような錠剤を「ゴースト・タブレット」などと呼んでいます。
これが、便と一緒に出てくるので、たまたま見つけてしまった人は、錠剤が出てきた!と驚いてしまうんです。
気管支拡張剤や、向精神薬など、ゴースト・タブレットの薬剤は結構たくさんありますから、錠剤がウンチと一緒に出てきた!という場合には、こうしたお薬もあるということを思い出してください(^_^;)
腸溶錠や徐放錠などは受験勉強でも学べますが、サプリメントが溶けずに出てきてしまうこととか、錠剤の抜け殻が出ることがあるなんてことは、試験勉強では知ることができません。
最初は、お客様に相談されて驚き、こんなことがあるのか?!と思ったのですが、接客を積み重ねるうちに、何度も同じ事例に遭遇し、、、なるほど!これは生の声からしか学べないことだと気づきました。
だから接客はオモシロイ。
そして、それらの知識を知っているだけで、接客の幅が拡がって、的確な情報提供や対応ができるようになるので、お客様に対してもメリットが大きいですね。こんな風に、本では学べないことがたくさんあり、経験しながら身につく知識もたくさんあるわけです。というか、そっちの方が多いのです。
ですから、資格者同士の情報交換も大切なんですね。『今日、こんな相談がありました!』という共有、それができる環境があるのは素晴らしいことです。
私が実現したいと思っていることの一つでもあります(*^_^*)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
m(_ _)m