登録販売者について

登録販売者制度スタートから10年

こんにちは。

登録販売者講師の仲宗根恵です。

 

これまで、メルマガの中などでは何度か書いていますが、

登録販売者制度がスタートして、

今年で丸10年になります。

 

第一回目の試験は2008年の夏でしたが、

改正薬事法によって登録販売者資格が正式に施行されたのは、

2009年6月1日でした。

 

ですから、今月からこの制度は11年目に突入しています。

 

施行の時期に、

私は医薬品販売の現場にいましたので、

制度が移り行く様子をこの目で見ていました。

 

当時は、

従業員を大勢合格させるために、

 

合格者には多額のお祝い金を支給したり、

受験料も受験時の交通費も会社負担だったり、

 

事務員さんや、

医薬品の販売管理にまったく関与していない従業員にも受験させたり、、、

 

とにかく数を増やすことが最重要課題でした。

 

そんな背景が、

その後の多くの「実務経験証明書の不正」も引き起こしていたと思います。

 

10年経って、

これまでの合格者は、のべ25万人だそうですが、

登録販売者が不足している店舗が、

こんなに多いのは何故なんでしょうね?

 

大抵の仕事は、10年やれば「プロ」になれると言われています。

 

楽器やスポーツも、

10年続けていたら、一定のレベルに達します。

 

ただ、それには一定の条件があって、

成長するには、

適切な指導者が身近にいることが

必要なのではないかと思っています。

 

“合格したら勉強しなくていい。”

 

“勉強しなくたって別に困らないよ。”

 

“変に知識つけちゃったら、

推売品売らなくなっちゃうから、

あまり勉強させない方がいいよ。”

 

 

現場では、そうした耳を疑うような声も

よく耳にしました。

 

これって、

資格者だけでなく、お客様をも馬鹿にしています。

 

勉強しなくてもいい雰囲気が充満していて、

良識ある指導者もいない職場で、

登録販売者が個人的にスキルアップするのは、

とても困難です。

 

そして、

 

一生懸命勉強している人が珍しがられたり、

勉強している本人も、勉強していることをひた隠しにしていたり、

 

そんな状況を、おかしいと感じるのは、

私だけでしょうか?

 

10年が経ち、

この資格も次の段階に進む必要があるのではないでしょうか。

 

合格だけを目的にすることから、

合格後のスキルアップに目を向ける企業が、

増えていくといいですね。

 

そうすることで、

良い人材の獲得ができたり、

その先に、顧客満足や企業の利益があるように思います。

 

資格者や従業員は、

そのお店のスタッフではありますが、

同時に、その店で買い物をする顧客でもありますよね。

 

このお店で買いたいと思えない店で、

働きたいと思わないですね(私は)。

 

推売品をバリバリ売る人が評価される。

もちろん「数字」も大事ですが、

そろそろ、

本質を見ていく時代へシフトしていきましょう。

 

 

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