こんにちは、登録販売者講師の仲宗根恵です。
先ほど、Twitterでもつぶやいたのですが、病態の勉強をする時、学習する順番のようなものがあると私は思っています。
店頭でお客様から症状を訴えられた時に、病態の知識が頭に入っていないと、状態を把握することがとても難しいです。
常日頃から、「病態を勉強しましょう」と私はよく言っているんですが、「何から始めたらいいのか?」と悩む新人さんも多いと思います。
病態の勉強をしたい場合、いきなり難しい病気から始めるのではなく、まずは日常で起こりやすい不調について調べてみるといいです。血行不良、倦怠感、食欲不振、冷え、、、など。
血液の役割や各臓器の働き、自律神経の働きなどが頭に入っていると、学習がスムーズに進みます。
店頭では、お客様は自分の「症状」をお話ししてくださいますから、その症状がどんな原因によって起こっているのか?が理解できないと、商品に辿り着けません。
で、その仕組みを理解するには、人体の仕組みがある程度理解できている必要があります。
お客様が訴える症状が理解できない場合や、何を質問したらいいのか分からないという人は、体の仕組みを勉強してみてくださいネ。
私たちの体は、各臓器の働きによって維持されています。
心臓の心拍数が一日約10万回、1回の心拍出量は4~5L。こうしている間も私の体の中で絶え間なく血液が循環しています。
暑い時は汗をかき、摂った水分は尿となって出ていき、食べたものは便となって排泄される。そういった体のメカニズムって、普段はあまり深く考えないものです(笑)。
食べたものが、どの器官でどう処理されて、どんな経過をたどるのか、食事のたびに考える人はあまりいないと思います(笑)。
交感神経と副交感神経の働きも同じです。普段は意識していませんね。
でも、病態の知識を積み重ねる上では、こうした知識をしっかり理解しておくことが大事です。
まずは、自分の体の仕組みに興味を持って調べてみるといいですね。