お薬について

深刻化するOTC薬の依存について

こんにちは。
登録販売者講師の仲宗根です。

こんにちは!

三連休の最終日ですね。

お盆休みと絡めて、九連休という方もいらっしゃるようで、私が住む沖縄では、観光客が相変わらず多いなという印象です。高温多湿な沖縄でも、感染拡大しているところがちょっと怖いです。

政治は経済優先の方針みたいですから、健康は自分で守っていかなければならないと感じています。

さて、7月21日に公開された厚生労働科学研究の2019年度報告書野中で、OTC薬の依存についての発表がありましたので、今回はこれを共有したいと思います。

 

目立つ総合風邪薬への依存

 

今回報告書が公開されたのは、

 

厚生労働科学特別研究事業

「一般用医薬品の適正使用の一層の推進に向けた依存性の実態把握と適切な販売のための研究」

 

『濫用等のおそれのある医薬品』として、コデイン類やエフェドリン類、ブロムワレリル尿素などがありますが、鎮咳去痰薬や睡眠改善薬などのカテゴリでは1人1点の制限が設けられているものの、風邪薬では特に制限していない店舗も多いと思います。

その風邪薬の濫用が、今回の調査で浮き彫りになったということです。

 

 

ただ、これは現場にいる人にとっては、すでに周知のことだと思います(^_^;)

もともと、パブロンゴールドやエスタックイブ、ナロン顆粒などは、中毒者が頻繁に買っていることを、売り場にいる人にはよく知られていますね。

今回、厚労省は、「OTC薬の依存重症度は覚醒剤などよりも高く、再使用率も高いことなどが明らかになった」とコメントしています。

また、下記のような研究結果も報告しています。

 

一般用医薬品症例の特徴として、次の6点が明らかとなった。

1.若年の男性が多い
2.高学歴・非犯罪傾向
3.精神科的な問題を有する
4.薬物依存が重症
5.違法薬物の使用歴がある
6.再使用率が高い

 

そして、このような記載もありました。

大量・頻回購入に対する販売制限や、乱用が疑われる者に対する「声かけ」をしている薬局・ドラッグストアが存在する一方で、乱用・依存を後押しするような大量販売・不適切販売を続けている薬局・ドラッグストアが存在することも分かった。

 

依存者の4割ほどが10代の若者であることも、非常に深刻だと思います。使用している動機として、「多幸感が得られる」「ストレス解消」などがあり、メンタルの悩みと直結している点も気になりますね。調査結果は、厚労省データベースで公開されていますので、ぜひ一度目を通していただきたいです。

→ 厚生労働科学研究成果データベース

 

いつも感じるのですが、依存者が自分の家族だったら?という視点で、この濫用問題を考えていく必要があるように思います。報告書では、行政に対して規制の在り方を関係業界と議論するよう求めています。売る側の意識改革が、今一度必要ですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

m(_ _)m

 

 

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