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| 登録販売者制度の問題点
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薬種商から見た登録販売者
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登録販売者制度だけでなく、今回の改正薬事法は問題を山ほど抱えています。
しっかり審議されて改正したのだろうか・・? というのが私の率直な思いです。
薬種商協会(現・医薬品登録販売者協会)は当初、資格の名称について、そしてその資格の中身について独自の考えを国に提案していました。
まず、提案した名称が医薬品販売管理士。
これは薬種商試験に合格した人や薬学部の課程を卒業した人に与えられる資格という概念です。この資格を取得した人のみが薬店を開業したりドラッグストアの管理者になれます
二つ目は医薬品販売士。
この資格は薬店の開業は出来ませんが、薬店やドラッグストアに勤務して医薬品の販売・管理を行う資格です。医薬品販売管理士の下でしか業務に携わることが出来ないという概念です。
要するに、薬事法の改正で資格の取得が容易になるのなら、資格に格差をつけて下さい、と提案していたのです。
薬種商試験に合格するには大変な苦労が要りました。
薬事法の改正で私たち薬種商は自動的に登録販売者へと移行したわけですが、正直に言って薬種商と登録販売者は同じ資格ではないと私は感じています。
現在の試験は内容があまりにも簡素化され、更に実務経験が3分の1に短縮されたために薬店の開業や医薬品の販売(カウンセリング)に必要とされる能力を充分に得ることが不可能になりました。
それでも、試験に合格すればすぐに薬店を開業することが出来ますし、一人きりでドラッグストアの店頭に立ったりもします。
そうなった時に一番ツライのは登録販売者自身ではないでしょうか。
登録販売者試験の合格者の中には、もちろん優秀な方達も大勢います。
全科目満点に近い点数で合格した人達を私は大勢知っていますし、実務経験を3年以上積んで資格を取得した人も何人も知っていますし。
かし、本来の実務経験をほとんど積まず、短期間の受験勉強をしただけでも合格出来てしまうのが現行の試験なのです。
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現行の登録販売者制度の問題点
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登録販売者制度の問題点は山ほどあります。
まずは実務経験などの受験資格の確認があまりにもずさんです。
医薬品の販売経験ゼロの人達も簡単に受験しているのが現状ですね。試験の内容も選択問題ばかりなので、うろ覚えでも何とか答えられてしまいますしっかりとその人の実力が確認できるような試験ではありません。
医薬品販売のプロとしての義務と責任をしっかりと果たせる人材だけに資格を与えるべきです。
そして、医薬品販売の現場では登録販売者の立場が非常に厳しいものになりつつあります。
簡単に取得できる資格になったことで、給与・待遇が非資格者とほぼ変わらないという会社が多くなりました。
それは薬種商にも影響を及ぼしています。
薬事法が改正されても日々の仕事では今までと全く同じなのに、登録販売者制度になっただけで突然給与が数万円もダウンしてしまっている薬種商が大勢います。
はっきり言って、薬種商と登録販売者では資格者としてのレベルが違いすぎます。
薬種商を登録販売者にストレートに移行するのではなく、登録販売者試験に合格した人と薬種商試験に合格した人には資格の格差をつけるべきだと私は思っています。
最初に書いたように、医薬品販売管理士と販売士という風に資格を二分化するべきです。
企業は安いコストで雇える方が経営上都合が良いわけですから、薬種商よりも登録販売者を好んで採用する動きが見られます。
ベテランの薬種商はそれなりの待遇を要求しますから、企業は出来るだけ採用したくないのでしょう。
その結果、一番被害を受けるのは薬を買いに来る消費者なのです。
しっかりとした知識とスキルを持った薬種商達が隅に追いやられ、資格者として充分ではない登録販売者(全員がそんな人ではありませんが)ばかりが店頭に立つようになれば、医薬品の安全な供給が行われず、事故が増える可能性もあります。
また、医薬品の販売後に起きた副作用や事故の責任は改正前の薬事法では製造・販売メーカーが負っていましたが、改正後の薬事法ではその医薬品を販売した薬剤師や登録販売者も責任を負うことになっています。
使用上の注意や服用方法などを説明せずに医薬品を販売をした場合、その後起きた副作用については販売者がすべての責任を負わされることになりました。
ですから、販売する側も危機感を持って店頭に立たないといけませんし、市販薬の効能効果や副作用について熟知しておく必要があります。
また、万が一副作用が起きて、その損害を補償する必要が生じた時に誰が責任を取るのか・・会社と販売者がどれくらいの割合で責任を負担するのか・・登録販売者自身も自分が勤める会社に確認しておくべきでしょう。
ちなみに私は医薬品の副作用や店内で起きた傷害を補償する保険に個人的に加入しています。
これは私本人が販売したお客さんに副作用が起きた場合、それにかかる治療費や損害費を保険会社が支払ってくれるというものです(同じ店舗であっても私以外の人が販売した場合は適用されません)。
私が勤めるドラッグストアの場合、会社は補償のすべてを負担してくれませんので、こうした保険に加入することで自分の身を守っているわけです。
(この保険は都道府県の登録販売者協会などに入会すると加入することが出来ます。保険料は年間800円と高額ではありません)
このように、店頭で医薬品を販売する際には常に大きな責任がつきまといます。
その責任の大きさをしっかり受け止めて日々の業務に当たる姿勢が登録販売者自身にも必要ですし、採用する企業も登録販売者が責任の重い資格だという事を認識して欲しいと思います。
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